ギタータンゴ

ここでは1969年~1972年にかけて大阪大学のギター部タンゴバンドが演奏した曲のうち、1970年ごろの定期演奏会で取り上げた5曲を紹介する。このタンゴバンドはヨーロッパに移植され、洗練されたコンチネンタルタンゴではなく、南米で生まれた野趣に富んだアルゼンチンタンゴをもっぱらとした。あの時から50年、当時のメンバーは後期高齢者の線上にあり、すでに鬼籍に入ったメンバーもいる。

夜明けの作曲者はロベルト・フィリポ。1914年に発表された。早朝にさえずる小鳥の擬音が入る。タンゴ楽団のオープニング曲として用いられることが多いが、阪大ギタータンゴバンドでもオープニング曲として伝えられてきた。

クリオージョは南米生まれの白人という意味で、1928年にフアン・レサーノが作曲した。エル・チョクロは1903年にアンヘル・ビジョルノが作曲した。Kiss of Fireという題名で米国でカバーされた。アルゼンチンタンゴの名曲として知られる

テンポの速いミロンガのリズムはタンゴのリズムの古い形である。スパーは、馬の動きを指示するために、乗っている人のブーツのかかとに置かれている金属製のピンのこと。馬を加速させる、すなわち拍車をかけることになる。

今ではアストルピアソラはクラシック界にも名を知られている。アルゼンチン出身のバンドネオン奏者で、タンゴ、ジャズ、クラシックの融合を図った。ヨーヨーマのチェロ演奏によってリベルタンゴは世界的な名曲となった。タンゴの雰囲気を十分に洗練させ、1小節を1.5、1.5、1に分割するリズムパターンを好んで使う。

タンゴ03の活動

2003年、当時のメンバーが、もう一度青春時代を、とい思いからタンゴバンドを復活、結成。2003年に結成したことからタンゴ03と名乗る。以後、奈良ギターフェスティバルの出演を中心に活動を続け、はや20年となる。個性豊かなメンバーが絶えることなく演奏活動を続けてきたアマチュアリズムは、ギタータンゴに魅せられたおっさん達の心根である。

奈良ギターフェスティバル出演のリンク:TANGO 03 plays El Amanecer, Nueve de Julio, Oblivion, El Adiós, Payadora - YouTube

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