運動会今昔物語

孫たちの運動会を観に行った。1週間前の予報では雨模様で、前日には雨の予報は午後からとなったので少し安心したが念のため傘を携行。グラウンドは狭く、家族らの席はなかった。歳寄りは敬老席へどうぞとあったが、最近は年寄りが多いので敬老席は既に埋まっていた。昔の運動会は一日行事で、家族はゴザを敷き詰めて、お昼の時間には子供たちと家族が車座になってお弁当を楽しんだものだったが、プログラムではお昼前に終ることになっていた。当日はおおむね予報通りで、終わるころには雨がぱらつき始めたのでそれはそれでよかったのだが、プログラムの内容は昔とは大違いであった。

例えば、騎馬戦、綱引き、玉入れ、リレー、だるま転がし、障害物競走などはなく、徒競走も紅白で勝ち負けを争うというようなことはなかった。現代ではなるべく差をつけないとか、できるだけ公平に楽しむということが大事にされているからなのだろう。どちらかと言えば競うというより、マスゲームのようなスタイルの出し物が多かった。今ではスマホで我が子を撮るのが当たり前になっているので、マスゲームのような出し物では、全体に展開した中で自分の子供がどのあたりにいるのか、親に教える紙を事前に学校から配られているのにはサービスがいいのか、親切過剰なのかちょっとびっくり。それでも6年生の組体操は変化もあって、さすがに最後をかざるプログラムだった。もっとも何人かの先生方は崩れたときの助けとして傍に控えていた。怪我でもさせたら親のクレームで大変だと、先生たちは心配であったと思う。

昔が良かったか、今が良いのか分からないけれども、70年近く前の時代の運動会を思い出し、親にとっては子供たちが元気で育ってくれている感謝祭であることは昔も今も変わらないのだろう。