キャンプ&車中泊 こと始め
寝庵の住人にとってキャンプや車中泊は非日常である。キャンプへのあこがれは、小学生のころ、神戸の裏山に両親が「飯盒炊爨(はんごうすいさん)」につれて行ったことに始まるようだ。
60年前、高校生の時代に教会から牧師に引率され、宮島の海岸にキャンプに行ったときは、今どきのテントなどはなく、蚊帳をつるした。寝転べば夜空の星を仰いだ。夜中に蚊帳を抜け出し、真っ暗な海岸で泳げば、無数の夜光虫が点滅した。後々になっても、この情景と開放感がキャンプを忘れられないものとしたのである。