ペーパーアート工房イベリアの紹介

ペーパーアート工房イベリアのURLです。ここで興味を持たれた方は以下のブログでお待ちしています。

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寄稿エッセイ                                             2022年9月  河田 研

紙と粘土を使った立体作品を45年ほど趣味で作り続けています。作品は物語や童話、映画、伝説、ときには絵画などから想を得て、いつの間にか200点程になっていました。いくつか代表的な作品を紹介します。セルバンテスの小説「ドン・キホーテ物語」のハイライトシーンです。作品はハイチェックという表面に凹凸のある厚手の洋紙を使っています。紙は平面なので、いかにして曲面を出すかが工夫の妙です。 背景の風車は発泡スチロールと木で制作。

作品-1 風車に突進して跳ね飛ばされるドン・キホーテ

跳ねて飛んで弾き飛ばされた

作品-2 獅子心王リチャードⅢ世

塩野七生さんの「十字軍物語」に想を得て作った作品です。この作品で苦労したのが鎧の上に羽織る帷子の素材探し。最終的にマクドナルドの紙ナプキンを使用しました。

いざ征服しようぞ

作品-3 我ら中年カルテット

大好きな田中善明氏の油絵 https://www.silkland.co.jp/wp/wp-content/uploads/2021/12/63bb94aaea20ad165eaf8a7c012ad101.jpg から想を得て作った作品です。顔・手足と衣服はハイェック紙を使い、靴は樹脂粘土で成形しアクリル絵の具で着色しています。

昔イケメン、今中年カルテット

作品-4 メリーゴーランド

紙と樹脂粘土を組み合わせることで、メリーゴーランドのような作品ができました。ピエロ達と木馬は樹脂粘土で成形し、アクリル絵の具で着色。メリーゴーランド自体はモーターが組み込んであり、小さな太陽電池で回転するようになっています。

昔懐かしいメリーゴーラウンド

作品-5 アラビアンナイトを題材にした作品

作品を作っていて苦労するのが表情の作り分け。若者、年寄り、善人、悪人、勇者…、目の作り方ひとつで表情が大きく変わってきます。背景作りも色々と工夫が出来て、アイデア出しやデザインを楽しみながら作ることが出来ます。 空飛ぶジュータンのシーンでは背景に紺色のフェルトを張り、アクリルのカラーファイバーを入れて星空を表現しています。魔法使いがランプをだまし取ろうとするシーンは、発泡スチロールを加工してアラビアの土壁の家並を再現しています。

 背景に影絵を使うことがありますが、影絵自体も大きな表現力を持っています。7番目の影絵は空飛ぶジュータンの背景にしようと思って作ったのですが、影絵自体で一つの作品になってくれました。 

作品-6 輝くキノコの森

シリコンという素材も使い方で魅力を発揮してくれます。山道で目にした白いキノコを何とか再現したいと思い、シリコンを使ってみました。まず樹脂粘土でキノコの傘の型を作り、ポリエチレンラップで包んだシリコンゴム液を型に押し付けて成形し、固まったのちラップから外してLEDを組み込んで出来上がりです。キノコの柄の部分はLEDケーブルを樹脂粘土で巻き、アクリル絵の具で着色してあります。傘や柄の形を変えると、色々なキノコが表現できます。

森の中に妖しく光るキノコ2、3本

作品-7 城を訪れるキホーテとサンチョパンサ主従

紙粘土と樹脂粘土を使った作品です。ジオラマ作品つくりも楽しみのひとつで、城作りをしていると城主になったような気持ちにしてくれます。城は5mm程の薄さに延ばした紙粘土の板を切ったり曲げたりくっつけたりして成形し、表面に楊枝で石の継ぎ目の線を描いていきます。乾いたら灰色の絵の具を全体に塗り、すぐに水で洗い流します。すると継ぎ目の線だけがくっきりした灰色で残ります。紙の作品つくりからスタートしたのですが、紙で作れない部分を樹脂粘土やシリコンで   作るうち、粘土やシリコンの作品も手掛けるようになっていました。モノ作りの楽しみは素材に制約がないところで、最近は発泡スチロールを加工しての背景作りにはまっています。

城を訪れるドン・キホーテと従者(全景)

ドン・キホーテと従者(シルエット近影)

もっといろいろな作品をご紹介します。ペーパーアート工房イベリアへようこそ

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